価格のご案内

仕立てについて

 イプシロンには主に2つのラインである「Buono」と「Distinto」があります。
 「Buono」とはイタリア語で良い、という意味で、フィッティングをして型紙を作る工程まではDistintoと変わらないのですが、縫製は国内の縫製工場に外注しております。縫製こそ機械縫いではありますが、フィッティングは船橋立ち合いの元行われ、イプシロンらしいシルエット、ディティールはそのままです。
 「Distinto」とはイタリア語で非常に良い、という意味で、工場の機械縫いラインである「Buono」とは区別しています。Distinto仕立てはそのすべての工程が店に併設されてある工房にて行われ、職人が一着一着丁寧に縫い上げております。こちらの仕立てでは可能な限り手を用いて、硬いバス芯やフェルト芯、肩パッドなどの余分な副資材は取り除き、接着芯を用いないことによって、既成の服には不可能な柔らかさ、軽さと身体を包み込むような立体感を両立させています。この着心地は実際に体験して頂くとすぐにわかると思います。着ていることを忘れてしまうようなジャケットを、ぜひお店で体感していただきたいです。
 また、イプシロンではDistintoの上、つまりはミシンなどの機械を用いずに総手縫いで仕立てるジャケットである「Ottimo(最上級)」仕立てもご用意してありますが、こちらは代表の船橋が裁断からフィニッシュまでの全工程を一人で手掛けますので、注文に制限がございます。Ottimo仕立てをご希望の方はご相談ください。

Buono
スーツ¥300,000〜
ジャケット¥240,000〜
パンツ¥80,000〜

Distinto
スーツ¥600,000〜
ジャケット¥460,000〜
パンツ¥150,000〜


Ottimo ※特別ライン

お値段につきましては、お問い合わせ下さい。

ハンドメイドで仕立てるということ

サルトリアイプシロンでは毛芯、バス芯、衿芯をはじめ、わた、裏地、糸に至るまで、ほぼ全ての素材をイタリアから仕入れます。
それは出来る限り本場イタリアの、やわらかく立体的な仕立て、重量を感じない軽さ、そして最上の着心地を体感していただくためです。
弊店を代表する「Distinto」は、ほとんどの行程をハンドメイドで仕上げます。外からは見えないスーツの内側にもこだわっており、一切妥協のない物作りをしております。
一部ではございますが「Distinto」を作る行程を、写真と簡単な説明にてご紹介いたします。

芯作り

胸のボリューム、上着を安定させる上でかかせない芯。毛芯とバス芯をとめるハ刺しは、バス芯にゆとりを入れながら刺すことで立体的なラインとなります。

ラペル

立体的な返りを意識し、毛芯にゆとりを入れながらハ刺します。端にとめるテープもイタリア製の物。質感はメッシュに近く、仕上りはより柔らかくなります。

バルカポケット

胸のボリュームを殺さないよう、芯据え後にポケットを作るイタリア式の作り方です。ポケットの先は小丸にする事で、上品な表情となります。

フロントライン

しつけ糸でしっかりとゆとりを入れた後、フロントのラペルラインを手で縫い上げます。仕上りはより「ふわっと」柔らかな雰囲気となります。

上衿つけ

我々の上衿つけは生地を自然に乗せる手法ですが、その際かなりのゆとりを入れるのが特徴です。

肩パット作り

イタリアから仕入れた綿を手で一枚一枚はぎ取り、左手で押さえながら右手で引き積み重ねていきます。手で作るパットは驚くほど軽いのが特徴です。

裄綿作り

裄綿も肩パットと同じ要領で作ります。綿を積み重ねた後は、薄い裏地で挟み込みます。綿が動かないようとめつけた後、最後は端も手でまつります。

アームホール

アームホールを手で縫うことは着心地に影響するだけでなく、ミシン縫いに比べ、テンションがかからないため袖の雰囲気はより柔らかくなります。

前肩のゆとり

袖をつけた後、前肩部分の芯に切り込みを入れ前肩に「空間」を作ります。